国の貸借対照表

 通常国会が始まりました。財務大臣は財政演説で改めて財政悪化への危機感を表明しました。国の借金残高は10年度末には973兆円を上回ると言われており、今の経済状況を考えるとこれ以上の負債の増加は避けたいところです。

 ところで、国の「資産の部」はどうなっているのでしょうか。流動性の高い資産が有ればいざという時には負債の圧縮も可能となります。(資産には公共用財産も含まれておりますので全てが換金できないものもありますが)                                    財務省のホームページでは国の「貸借対照表」を公開しています。最新版は平成21年3月末分ですが、これによると資産合計は664.8兆円(主な内訳として現預金・有価証券123兆円、貸付金163兆円、有形固定資産182.7兆円)、負債残高は982.2兆円で317.4兆円の債務超過となっています。
 

 増税の前に、企業経営で行われているように資産の売却等による負債の圧縮の検討も必要かもしれません。
                                         赤川