風神雷神

先月京都へ行く用事があり、せっかくなので翌日は鴨川を散歩しながら建仁寺へ足を運びました。
風神雷神図屏風や双龍天井画を拝観するのが目的だったのですが、本坊入口最初の部屋に展示されていた金澤翔子さんの風神雷神の書に心を引っ張られてしまいました。
構図は俵屋宗達のそれと重なりますが、力強い書体にはかなりの存在感がありました。
書は美術か否かという論争が昔あったそうですが、観る者が言語や文字の意味に感動するのではなく、その字体を観た時に何かを感じる書というのは、やはり美術作品なのだと思います。
日常の文章のほとんどをパソコンやスマホで済まし、文字を書く事が大幅に減っておりますが、書くという行為についていろいろと考える良い機会となりました。