事務所荒し

第1号

近頃、盗難事件(事務所荒し)が多発しています。私どものお客様の間だけでも今年に入って既に4社が被害にあっています。

現金・預金通帳・印鑑の管理には特に注意が必要です。

「うちは、大型金庫があるから大丈夫」とか「印鑑と通帳は別々に管理しているから安心」と思っていると大変な損害を受ける事になるかもしれません。

手口も巧妙になっていて、例えば、印鑑がなくても通帳の裏表紙に貼られている「照合用印影」をスキャナーで読み取り、印鑑を簡単に偽造してしまいます。

又、荒っぽいケースとしては数分の内に金庫ごと持ち去ってしまうというケースもあります。

さらには、入口のドアからカギを開けて進入して、通帳関係だけを持ち出し、逃げるときもカギをかけていくなど、会社側はしばらく盗まれた事にさえ気づかないため、その間に銀行で引き出されてしまうということもあります。

対策 1.
通帳と印鑑は別々に保管する(最低限必要でしょう)

対策2.
銀行印や証券類は貸し金庫を利用する(年間1万5千円前後)

対策3.
通帳の裏表紙に貼られている「照合用印影シール」は剥がす。(その場合、銀行によっては窓口での払い出しが発行支店でしかできなくなってしまうことがありますので注意してください。取引行に確認するのがよいでしょう)

他人事ではないのです。いつ自分の会社が被害に遭うかわかりません。万が一に備えて充分な対策をとっておくことをお勧めします。

最新のレポート
スキャナ保存制度の見直しについて
民泊サービスに係る所得税及び消費税の取り扱い
空き家に係る譲渡所得の特別控除の特例
「特別支配株主の株式等売渡請求」制度
中小企業の個人保証 ~経営者保証に依存しない融資へ~
「領収証」等に貼る印紙の取り扱いの緩和について
ゴルフ会員権の譲渡損失の損益通算廃止
上場株式等の今後の課税
給与を上げて税金を減らす!?
小規模宅地等についての相続税の課税価格の計算の特例